皆さん、こんにちは! 今回は、年に1回の関門**「フィットテスト」**を実際に受けてきた際の一部始終をレポートします。
結論から言うと、今年は全員無事に合格!…でしたが、実は去年、一筋縄ではいかなかったエピソードや、プロの技術者に教わった「目から鱗のメンテナンス法」など、現場で役立つ情報が盛りだくさんでした。
フィットテスト当日の流れ
テストは終始和やかながらも、プロの厳しいチェックが入る緊張感のある場でした。
- 事前説明: テストの目的と重要性の再確認。
- ビデオ視聴: 正しい装着方法と、テストで行う動作の予習。
- 個別測定: (ここが本番!)アップロードした「記録表」を元に、専用機器で(パーティクルカウンタ)とマスクをチューブで繋ぎ、以下の動作中の「漏れ」を数値化します。
- 前屈(50秒)
- 駆け足(30秒)
- 頭を左右に回す(30秒)
- 頭を上下に動かす(30秒)
ただじっとしている時だけでなく、「現場で動いている時」に守られているかを厳密に測るんです。


フィットテストの結果は3年間保存です
※個人情報保護のため、氏名等は伏せています。
【去年の実録】なぜ彼は3回も測り直したのか?
事前に髭そりなどの注意事項の通知はもらっていたのですが、合格できない事例を紹介します。
去年、ある若手社員がなかなか合格数値(フィットファクタ100以上)が出ず、3回もやり直す場面がありました。その原因は、意外なところにありました。
原因①:盲点の「もみあげ」
ヒゲに気をつける人は多いですが、実は**「長すぎるもみあげ」**がマスクの縁に挟まり、そこから空気が漏れていたのです。
原因②:豊かな「髪の毛」の罠
髪の毛の量が多いと、ヘッドバンドが滑ってしまい、締め付けが不安定に。装着位置が数ミリずれるだけで数値はガタ落ちします。
原因③:日頃の「慣れ」の欠如
最大の原因は、普段からマスクを使い慣れておらず「本当に密着している状態」を肌で理解していなかったことでした。
5Sの必要性
ヒゲやもみあげを整えることは、単なる現場の「身だしなみ」や「マナー」の問題ではありません。フィットテストの数値という客観的な事実を前に、これは**「安全管理そのもの」であり、ひいては製造業の基本である「5S」の極み**なのだと痛感しました。
多くの現場で掲げられる「5S」。しかし、それは床を掃くことだけでしょうか? 本来の5Sの終着点は、**「清潔(汚れのない状態を維持する)」ことで異常を即座に発見し、それを「しつけ(決められたルールを正しく守る)」**ことで全員の命を守ることにあります。
マスクの密着を妨げる「もみあげ」を整え、性能を左右する「排気弁」を清掃する。この一見小さな徹底こそが、労働災害を防ぎ、貴重な人材を長期にわたって守り抜く**「経営としての5S」**です。
「まあいいか」という数ミリの隙間が、会社の信頼を揺るがす大きなリスクに繋がります。現場の5Sを、今日から「肺の中まで清潔に保つ活動」へとアップデートしてみませんか?
私の体験:プロの配慮と「衝撃の排気弁」
私自身も発見がありました。毎日使っている愛着のあるマスクですが、プロの目は厳しく、そして優しかったです。
新品ヘッドバンドへの交換
正直、ちょと汚れて、ヨレヨレだなと思っていたのですが、予想通り、「大分伸びて汚れていますね」と、優しく指摘され、協会の方がその場で新品のヘッドバンドを配布してくれました。ちなみにですが、今回も女性の方2名でフィットテストを会社で実施してもらいました。ヘッドバンドを交換し、最高のコンディションでテストに挑ませてくれる配慮に感動しました。
得した気分でした。
このテストは落とすためではなく、安全に健康的に作業するためのテストなのだと、第一種衛生管理者の私は思っています。
「見ちゃいけない」ほど汚れていた排気弁
さらに驚いたのが排気弁の点検です。
「ここ、掃除したことありますか?」と言われ開けてみると……。
正直、写真に撮るのもためらうほど汚れていました(笑)
毎日吸っている空気の出口がこれほど不衛生だったとは。
排気側ということもあり、湿気などが溜まりやすい、加えて、水洗いしたときにしっかり乾燥できていなかった。などが原因だと瞬時に思いました。
清掃と洗浄のやり方を丁寧に教わり、見違えるほど綺麗になりました。
皆さんのマスク、最後に排気弁を掃除したのはいつですか?
もし「一度も見ていない」という方は、今すぐチェックしてみてください。そして、伸び切ったバンドや汚れた部品は、この機会にリフレッシュしましょう!


溶接作業で使った防塵マスクののフィルターです。
【衝撃】あなたの肺の代わりに、これだけの粉塵を吸ってくれています
「まだ使えるかな?」そう思って、ついつい交換を先延ばしにしていませんか? 上の画像を見てください。これは、私が実際に交換した「興研 1015-02型」のフィルターの姿です。
新品のときはあんなに鮮やかだった色が、現場の粉塵をしっかりキャッチして、ここまで深い色に変わっています。
「フィルターが汚れている」ということは、それだけ自分の肺を守り抜いてくれたということ。
でも、このまま使い続けるとどうなるでしょうか?
- 吸気抵抗が上がる: 息苦しくなり、無意識にマスクを浮かせたくなります。
- 漏れのリスク: 息苦しさから「隙間」が生じやすくなり、フィットテストで学んだ「密着」が台無しに。
「フィルター交換は、健康への一番安い投資です」
新しいフィルターに付け替えた瞬間の、あの「スーッと楽に息ができる感覚」。 それは、今日からの作業効率が上がるだけでなく、定年後も家族と元気に過ごすための「安心」を手に入れることと同じです。
「そういえば、いつ交換したっけ?」と少しでも不安になった方は、今すぐ予備をチェックしてください。現場で「あ、予備がない!」と焦る前に、一箱ストックしておくだけで、明日の朝の安心感が全く違いますよ。
現場のプロが選ぶ、安心のストックはこちら :興研 アルファリングフィルタ LAS-51型(1015用)
充分な在庫を確保しておくのが安心です。


マスク本体の下側部分を引っ張ると排気弁が見えます。今回は意外とキレイ✨
その油断が、実は一番危ないんです。
今回のフィットテストに合わせてチェックした、私のマスクの排気弁です。 幸い、今回は目立った汚れもなく、良いコンディションを保っていました。
でも、ここで「綺麗だから掃除しなくていいや」と思わないのが、プロの現場の心得です。
なぜ、汚れていなくてもメンテナンスが必要なのか?
それは、排気弁が**「肺を守るための、最後の出口」**だからです。
- 見えない「歪み」や「硬化」: 汚れがなくても、ゴムが劣化してわずかに浮いていれば、そこから粉塵が逆流します。
- 湿気による「貼り付き」: 作業中の呼気には湿気が含まれます。一度貼り付いてしまうと、いざという時にスムーズに排気ができず、マスク内の圧力が上がって隙間から空気が漏れる原因に。
「メンテナンスは、異常を見つけるためにやるのではない。正常を維持するためにやるのだ。」
安全技術協会の方に教わったこの言葉が、今でも胸に刺さっています。 毎日使う道具だからこそ、水洗いした後の「完全乾燥」と、週に一度の「目視チェック」。このたった1分の習慣が、10年後のあなたの健康を支える土台になります。
もし、この記事を読みながら「自分の排気弁、最後に見たのはいつだっけ?」と思ったなら、それは最高のタイミングです。今すぐパカっと開けて、その「正常」を確かめてみてください。
\ 1分でできる、プロの安心メンテナンス術 / 汚れを拭き取るだけでなく、定期的な「弁の交換」も忘れずに。
まとめ:2026年、あなたの肺は大丈夫ですか?
今年のテストは全員無事に合格しましたが、改めて感じたのは「合格して終わりではない」ということです。
- もみあげや髪型まで気をつける
- バンドや排気弁のメンテナンスを怠らない
- 年に一度、プロに客観的な数値を測ってもらう
この積み重ねが、定年後の30年を健康で過ごせるかどうかの分かれ道になります。
皆さんのマスク、最後に排気弁を掃除したのはいつですか? もし「一度も見ていない」という方は、今すぐチェックしてみてください。そして、伸び切ったバンドや汚れた部品は、この機会にリフレッシュしましょう!
\ メンテナンス用品・予備パーツはこちら / [商品リンク:各メーカー排気弁・ヘッドバンド・清掃用アルコール等]
