同年代の皆様、60歳定年退職で再雇用か転職か迷っている方が多いとは思います。金属加工の中小企業で工場長が定年を迎えた自分の再雇用の実情をお伝えします。60歳で定年退職し、再雇用の条件や仕事の内容、年収その際の会社との交渉事や待遇について、参考になれば幸いです。今回も最後までお付き合いしていてだければ嬉しいので、よろしくお願いします。
65歳までは会社はなんだかの形で雇用の努力義務があります
65歳までの雇用確保措置として定年を65歳未満に定めている事業主は、以下いずれかの措置(高年齢者雇用確保措置)を講じなければいけないとなっているため下記の対策が必要
- 65歳までの定年引き上げ
- 定年制の廃止
- 65歳までの継続雇用制度(再雇用制度・勤務延長制度)を導入
継続雇用制度の適用者は原則として「希望者全員」
高齢者の雇用に関するルールについては厚生労働省のサイトから詳しい内容を知ることができます。
出典:厚生労働省ホームページ高年齢者の雇用 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
気になる契約内容
契約社員として、今までと同様社会保険に加入。
溶接組立の一切の業務
時間給1500円、手当は一切ついていません交通費の支給のみ。
ベースアップや賞与に関しての記載は無しでしたが会社の状況により賞与は支給の対象です。
勤務時間は月曜日~金曜日8時30分~17時20分
休日は会社のカレンダープラス土曜日、ここは繫忙期などは要相談で出勤
会社の法定休日は毎日曜日。
収入はだいたい、60歳到達時の半分くらいです。
有給休暇は法律で解釈されている通り経年で持ち越しで年20日。
前年の持ち越しも追加されています、もっとも年5日は、有給休暇を取得しなければならないので最大15日持ち越し可能。
健康保険証も今までとおなじもの、厚生年金も加入。
肩書は工場長からアドバイザーへ
カッコイイ肩書を頂きましたが肩書による役職手当はもちろんありません。
これは会社からのせめてもの気持ちが伝わって嬉しい限りです。
ちなみに夏の賞与は35万円くらいもらえました。これには正直いい意味で驚きました。
やってる仕事は以前と変わりは無し
以前と違うところは、材料の発注業務などは直接しなくなりました。別に会社から制限をされてる訳ではありませんが、若い人に発注してもらうか、事務方に注文をしてもらっています。
定年退職、再雇用、一か月たたないうちに海外へ出張。
あてにされることは嬉しいかぎりですが、もっと若い人優先でもいいかと思いますが、基本日曜日にかぶらなければ、全然嬉しい限りです。
高年齢雇用継続給付
60歳以降に雇用されて賃金が下がった場合、割合に応じて給付されるありがたい制度です。
条件をクリアしていれば給付の対象になるので、調べて損はありません。
この制度は来年度から段階的に、給付額が引き下げられることがきまっているようなので、早めにチェックしておいた方がよさそうです。
また会社の総務の方などでもこの制度を知らなかったりするので、問合せもお勧めします。
(うちの会社でも、自分から申し出なければ、手続きしてもらえませんでした)
2ヶ月に一度会社からハローワークに給料支給額の確認の書類の提出があり支給額が決まります。
直近2ヶ月で約8万円くらい支給されたので、月に直すと4万円くらいは助かりました、今年定年されて再雇用や再就職の予定がある方は絶対に手続きしておいたほうがお得です。
高年齢雇用継続給付についての詳しい内容はハローワークホームからPDFをダウンロードできます。
出典:ハローワークインターネットサービス02高年齢雇用継続給付の内容及び支給申請手続について.indd (mhlw.go.jp)ページリンク
住民税は高いまま
住民税は前年の収入に対して決まるので、今期は毎月23000円です。今期、収入が下がった分で来期は少し安くならないと、税金の支払いで辛くなっちゃいます。
(安くなるのは確実だがいくらになるのか?)これから試算してみようかとおまいます。
今、真剣に悩んでいることが一つ
年金をいつからもらいのがベストか?
- A・年金を早くもらってその分をNISA口座で運用して働けなくなったら定率で取崩か?
- B・このまま高年齢雇用継続給付をもらい続け働くか?
ここからは当然ですが、全て自己責任でのプランになるのでもう少し真剣に考える必要ありです。
このまま減額された給料では、NISA口座の枠を使いきれる分積み立ては多分できないので、年金を投資にまわすか?将来、年金を少しでも多くもらうかなど考えている最中。
このことは自分で考えがまとまった時点でお知らせしようかと思います。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
また次回お付き合いしていただければ嬉しいです。
それでは中高年皆様ご安全に