鍛冶屋と鳶
20年位前、名古屋の方から来た鳶の人と話した時に、いろんな鳶、鉄骨鳶・足場鳶・
土木鳶・重量鳶・鍛冶屋鳶・
その中でも一番自分の仕事の内容にピッタリだと思いニックネームに使っています。
経験してきたこと
いろんな鳶の人達と仕事をして、知らない事は教わり、見てて技術を盗んだり、道具類、何使ってるか聞いたり、何処でどのような仕事に関わったとか、ためになる話をたくさん聞いて自分なりの仕事スタイル構築した感じ。地上、地下、どんな所でも鍛冶仕事できる養生知識と経験、必要な足場の依頼や足りなかった場合の整備、組替、多少の重量物扱える経験
仕上の経験(センタリング)など。
現場+工場=最強?
自分達の工場で製作したものを自分達で取り付ける。
現場の状況を事前に把握しているので、搬入可能な最大限の制作が可能。勿論運送可能な範囲になるが
以上の事を踏まえて製作図を描いたりCADデータに落とし込んだり、製作前の段取りに時間をかけてスムーズに工程管理できる、作ってきたから、確認済。勿論修正も済んでるのですんなり組み立てることが可能で搬入計画などもやりやすい。
これからの鍛冶屋って
工場では2D CADから3D CADが当たり前になってくるんじゃないかと思う。
例えば2Dがこんな感じ
これを3Dに(ソリッド)にしてみると
結構視覚的には分かり易く、部品も解り易く見えるようになる。勿論画面の中でグルグル回転させていろんなビューで確認も簡単。そのままシートワークスとかに持って行って自動展開とかも可能。仕事によっては、3Dモデル事前に製作なんてことも必要とされることもあるようなので、3Dプリンターも使えたらカットモデルとかで検証できるかと思います。勿論CADで干渉チェックや加工可能・不可能は確認できますけど。大体VPSS バーチャルプロトタイプシュミレーション アマダのCAD CAM で抜き切断・曲げ加工まで一気に加工データ作ちゃってます。(うちの会社)ちゃんとした専門の設計屋さんが書けばもっといい図面になると思いますが、どうも加工データとはチョット違うようです。
こんな鳶 いてもいいんじゃない❓
最近の現場では、監督が皆さんタブレット持っていて、現場でのCADでの図面確認が当たり前のようです。図面だけでなく写真なども撮って直ぐに多方面と、メールとかで状況の共有確認が日常的です。
その様な作業を訳解らず見ていて傍観するのか、どう役にたつように自分の知識の一つにするのかでこれからの作業に差がつくでしょう。と言っても現場でパソコンやタブレットもって作業は出来ないのでスマホをフル活用しあとで整理するのがいいと思います。勿論作業をちゃんとこなしてからが大前提ですが。そこで得た情報を整理して、デジタル鍛冶屋として生きてこうと思ってます。少し考え間違ってるかもですが、今まではそうして来ました...
最終的には
どのような筐体、機械、構造物でも最後は現場に収まります。0から始まり引き渡しが終了するまでに、沢山の職人技の結集があっての構造体でしょう。超高層ビル、橋脚、造船、ダム、沢山の凄腕鳶さん無くしてこの様な物は何一つ完成しません。日本の鳶職ってすごいんですよ。