ウェブサイト管理者や開発者の皆様へ。Googleから「reCAPTCHA on Google Cloud へようこそ」というメールが届き、「Accept Project」という青いボタンを見て不安になっていませんか?
「突然メールが来たけど、これって何の通知?」「新しい管理体制になると、追加費用が発生するの?」と、重要なシステム変更に戸惑うのは当然です。
結論から申し上げると、このメールはreCAPTCHAの管理体制がGoogle Cloud Platform(GCP)に移行したことを知らせるものであり、現在のサービスの停止を意味するものではありません。多くの中小規模サイトでは、引き続き追加費用なしで利用可能です。
📌 メールが届いた理由と費用に関する重要な知識(Reason/理由・根拠)
このメールが届いたのは、あなたが利用しているreCAPTCHAの**「管理機能」が、より高度なセキュリティ環境であるGoogle Cloud Platform(GCP)に移行した**からです。
1. reCAPTCHAキーの機能と管理の移行について
- キーはそのまま使える:現在ウェブサイトで使用しているキーは、これまで通り中断なく機能し続けます。コードを書き換える必要はありません。
(Google Cloud Platform 公式通知より) - 管理機能がGCPへ移動:今後、キーの設定変更や利用状況の監視など、すべての管理機能はGCPコンソールへ集約されます。(Google Cloud Platform 公式通知より)
- プロジェクトの「承認」が必要:これらの新機能を活用するために、メール内のボタンをクリックして、GCPプロジェクトへのキーの紐づけを承認する必要があります。

2. 新しいGCPでの費用について
多くの方が心配される費用について、reCAPTCHAはGCP移行後も月間10,000件の無料枠が設定されています。
| ティア名 | 無料枠 (評価回数/月) | 超過時の費用 | 適用される主な条件 |
| Essentials | 10,000件まで無料 | 超過したリクエストはエラーになり、サービスが停止 | GCPで請求(課金)を有効にしていない場合 |
| Standard/Enterprise | 10,000件まで無料 | 10万件まで$8、それ以上は従量課金 | GCPで請求を有効にしている場合 |
🔑 重要な注意点
月間10,000件を超えてもサービスを継続したい場合、または高度なセキュリティ分析機能を利用したい場合は、GCPで請求を有効にする必要があります。請求を有効にしても、最初の10,000件は無料です。 (reCAPTCHA Enterprise の料金ページを参照)
💡 あなたが具体的にすべきこと
費用面での不安が解消されたところで、取るべき具体的な行動を確認しましょう。
1. 「ACCEPT PROJECT」ボタンをクリックする
メール本文の下部にある、青いボタン**「✔ ACCEPT PROJECT」をクリック**するだけで承認手続きは完了です。
| 画面上の状態(画像の状態) | 意味 |
| ボタンが表示されている状態 | **まだ承認は完了していません。**このボタンをクリックして、初めて手続きが開始され、プロジェクトが承認されます。 |
2. 複数メールが届いた場合の注意点
キーの所有権に基づいた複数のメールを受け取っている場合は、それぞれのメールで「Accept Project」をクリックする必要があります。(Google Cloud Platform 公式通知より)
✅ まとめ
reCAPTCHAの移行に伴う対応は、メール内の「ACCEPT PROJECT」ボタンをクリックするだけで完了します。
- 機能:キーは引き続き利用可能で、サービスの停止の心配はありません。
- 費用:月間10,000件まで無料枠があり、多くの場合で追加費用なしで運用が可能です。
この簡単な手順で、より堅牢なセキュリティ環境でreCAPTCHAの管理が行えるようになります。承認後、GCPコンソールでご自身のreCAPTCHAの正確な利用状況をぜひ確認してみてください。
【参考情報】公式ヘルプへのアクセスヒント
本記事の情報は、Google Cloud Platformの公式通知および reCAPTCHA Enterprise の料金に関するドキュメントに基づいています。正確な情報や最新の料金を確認したい場合は、以下のキーワードでGoogle検索をご利用ください。
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