管用PTネジゲージを使う理由

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かじやとびの道具箱
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配管ねじ切り作業でネジの状態を計る時に皆さんはどの様に計っているのでしょうか?ソケット等の継手に入れてみてどの状態がいいのか、悪いのかの判断を曖昧にしていませんか?
大ベテランの方々ならそんなことは、解りきっていることと思いますが、自分の場合は人からなんとなく聞いて自信なく判断していましたが、人への説明がちゃんとできないことを回避する為に調べてみました、参考になれば幸いです。

なぜネジゲージを使用するのか

管用PTネジゲージとは、管用テーパねじのねじ山の形状や寸法を測定するための工具です。
管用テーパねじとは、水道やガスなどの配管に使われるねじで、ねじ山がテーパー(先細り)になっているものです。このようなねじは、ねじ込むときにねじ山同士が密着して密封効果を高めることができます。しかし、その反面、ねじ込みすぎるとねじ山が潰れたり、配管が破損したりする危険性もあります。そこで、管用PTネジゲージを使って、ねじ込み量やねじ山の状態を確認するこでその後の寸法取りなどの作業がスムーズになりますし、基準がハッキリと分かっているので、安心です。

どのようにして使うのか?

では、具体的にどのように管用PTネジゲージを使うのでしょうか?まず、測定したいねじに合ったサイズのネジゲージを選びます。ネジゲージには、Rc(テーパー)とRp(平行)の2種類があります。Rcは内側のねじ(メス)、Rpは外側のねじ(オス)に対応しています。
配管工事で使用するネジはRc(テーパー)ネジを加工していきます。
油や切り粉をきれいに取り除きリングネジゲージをねじに軽く当てて回します。このとき、ネジゲージがスムーズに回れば合格、回らなければ不合格と判断します。また、ネジゲージを回転させていきゲージが止まる所まで回転させねじ込んでいきます、この時に変な引掛りやザラツキ感がなければ合格と判断し、次にどこまでねじ込めたかを確認します。リングゲージは切り欠き加工がされていて、この切り欠き加工の範囲で加工した管が止まっていれば合格とします。ネジの切り込みが浅ければ、リングゲージの切り欠き加工部までは到達しないし、逆に深すぎれば切り欠き加工部よりも突き出ます。またねじ切り旋盤もネジ深さ同様にネジ切り長さも調整しましょう。
PTネジゲージの許容範囲は、ねじの寸法や形状が規格に適合するために必要な誤差の範囲で、許容範囲は、JIS B 0252やJIS B 0253などの規格で決まっています。許容範囲を超えると、ねじ同士が正しく締まりきらなかったり、漏れや破損などのトラブルが発生したりする可能性大です。そのため、PTネジゲージを使用して、定期的にねじの寸法や形状をチェックすることが重要です。

ネジゲージはこのような形でリングゲージと
ピンゲージのセットになっています。
リングゲージとピンゲージの両方に段差があり
この段差の範囲でネジの回転が止まれば
ネジ加工は適正です。

ネジ込配管の施工で確認するのはリングゲージを主に使用します。購入したメスネジが加工してある物のネジを確認する場合はピンゲージを使いネジの具合を調べます。

リングゲージの先端形状、赤色斜線部この間でネジがとまるようにネジ加工を調整する。

試しにSUSの3/4ののニップル(購入品)をはめてみると、ちゃんと段付きの範囲でカッチリと手締めでとまります。

ピンゲージも赤色斜線部に段差がついています。この範囲でメスネジが止まればネジ加工は問題ないと判断します。

試しにブッシング(購入品)にピンゲージをいれてみます、こちらもカッチリと手締めで段差の範囲でネジ加工ができているので問題なしです。
もっともメーカー様からの購入品に規格が外れている物などある訳がありませんが、分かりやすく見るためテストしてみました。

管用PTネジゲージを使うメリット

  • 判断基準が明確で説明がちゃんとできる
  • 一度ネジ切りダイヘッドを調整してしまえば、何本かに一回の確認で安心できる
  • ネジ込寸法が一定するので仕上がり寸法が正確に加工できる
  • いいネジの状態を保てる

ネジゲージを知らなかったときの失敗談

私がまだ若いころ、ある現場で消火栓とスプリンクラーの設置工事をしたことがありまして、その時にどうしても工期の問題で応援の配管職人と工事を一緒に施工することに、当時は自分はまだ経験が浅く
あまり年上の職人に意見できずにいたのですが、ひとつ考えられないような失敗があります。
何でもできて百戦錬磨の職人と言われて、信頼していたのですが、その中の職人が
「以前の現場で支給されたパイプの元ネジが全部ダメでネジを切り落とし、加工し直した」
と言い、「だからここの現場でも、ねじ切りし直す」と言い出し他の職人と作業を始めました。
今思えば、材料メーカーが加工して来るネジが、基準値を逸脱した材料を納入するはずがありません。
完全に時間稼ぎされて工期を延ばされ、人工代が余計にかかることに。
しかし、その後その職人さん達が施工した配管はあちらこちらで漏れが生じて加工をし直すことになりました、管用PTネジゲージを用意し、使い方を私がちゃんと理解していればきっと工期、工事代金が短縮したことでしょう。
週末のみの工事ということもあり、当初破格の人工代を請求されていたのですが、あまりにも手直しが多く、結果、こちらの希望人工代に落ち着きましたが、お互いの損害はカバーしきれませんでした。
このような事案は会社、お客様からの信頼を根本から失うことになりかねませんでした。
このような失敗を防ぐためにもネジゲージや各種測定工具の適正使用を強くオススメします。
管用PTネジゲージは配管工事において欠かせない工具なのです。

ネジゲージは使用するサイズを揃える必要があります。工具店やネットでも購入可能ですので
よろしければご参考に。

最後に現場で工場で働く皆様ご安全に。

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